★世界一貧しい大統領のスピーチ

▲ホームへ戻る

「わたしにみなさんに質問をさせてください。ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか?

呼吸をするための十分な酸素は残るでしょうか?。同じことを別の質問で言うならば、西洋の富裕社会が持つ"傲慢な"消費を世界の70億から80億人もの人々がおこなうための資源が、この地球に存在するのでしょうか?それは本当に可能でしょうか?あるいは、別の異なる議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちは、このような社会をつくってしまったのでしょうか?

市場経済の子どもたち、資本主義の子どもたち、すなわち私たちが間違いなくこの無限ともいえる消費と発展を求める社会をつくり出してきたのです。市場経済が市場社会を造り、このグローバリゼーションが世界の果てまで資源を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが、私たちをコントロールしているのではないでしょうか?」

「現代においては、人類がつくりだしたこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会によってコントロールされているのです。

私たちは発展するために生まれてきたわけではありません。幸せになるために、この地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

常軌を逸した消費は世界を破壊しており、高価な商品やライフスタイルが人々の人生を破滅させているのです。」

「この常軌を逸した消費を続けるには、商品の寿命を縮めて出来るかぎり多く売る必要があります。つまり、10万時間持つ電球をつくれるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです。

それほど長く持つ電球は、市場社会に良くないのでつくることはできないのです。人々がより働くため、そしてより販売するために『使い捨ての社会』を続ける必要があるのです。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

昔の賢明な方々、エピクロス、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています。
『貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ』

この言葉は、私たちの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。」

「根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということです。」

「私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。

ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。

なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。」

「私の言っていることはとてもシンプルなものです。発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。」

ムヒカ大統領は、スペイン語版CNNのインタビューに応えて次のように語っている。
「お金をたくさん持っている人は、政治の世界から追放されるべきだ」なぜなら、「私たちは、代表民主制と呼ばれるものを発明しました。

これは多数派の人が決定権を持つ世界だと私たちは言います」「ならば、私たち(各国の指導者たち)は、少数派ではなく多数派のような暮らしをするべきだと私には思えるのです」

また、BBCのインタビューでは、ムヒカ大統領は、「お金持ちではない多数派の人々の利益を代表するという仕事を、裕福な人々がうまくできるとは考えていない」として、次のように述べている。

 「政治の世界では、彼らを分け隔てる必要があります。お金があまりに好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。彼らは政治の世界では危険です。」

 「お金が大好きな人は、ビジネスや商売のために身を捧げ、富を増やそうとするものです。しかし、政治とは、すべての人々の幸福を求める闘いなのです」

 「彼ら(裕福な人々)は世界を、彼らの視点、つまりお金の視点から捉えます。たとえ善意に基づいて取り組んでいるときでも、彼らの世界観、生活観、それに何かを決定する観点を提供するものは、お金です。私たちの住む世界が多数派によって統治されなければならないとかるなら、私たちは自らの視点の拠り所を、少数派ではなく多数派の視点に置くよう努力する必要があります」

---------------------------------------------------------------------

ムヒカ大統領は、1905年生まれの79歳。ペペの愛称で呼ばれている。

大統領という地位にありながら、実に質素で謙虚な生活をしている。国会にノーネクタイでサンダル履きで登場。大衆食堂にも頻繁に現れ、常連客からも人気を誇る。

「大統領官邸に住んで42人の職員を雇うくらいなら、学校のために経費を使いたいのですまない」と、大統領公邸には住まず、首都のモンテビデオ郊外の小さな農場のボロ家に、妻と3本足の愛犬マニュエラと質素に暮らしている。そこでは、水道も通っておらず、井戸水を使用しているという。

警備は、警官2人だけ。それも政府からの強い要請によるもの。
愛犬マニュエラも警備要員の1人とか?

ちなみに、ムヒカ大統領は、大統領専用機(飛行機)を持っていないために、国際会議などに行くときはエコノミークラスで行くか、他の周辺国の大統領に便乗させてもらうことが多いという。(それが理由でヒッチハイカーを見過ごせなかったのではないかというジョークもある)

さらに、今もなお内戦が続く中東・シリアでは、200万人を超える紛争孤児の受け入れ先が大きな問題となっているが、そんな中で、ムヒカ大統領が、100人のシリア内戦の孤児のために、ウルグアイの自身の家を解放したとし、「一国のトップが自らのプライベートの家を受け入れ先として解放した例はこれが初めてだろう」と報道している。

そんなムヒカ大統領の給料は、月額25万ウルグアイペソ(日本円で約115万円)であるが、大統領が受け取るのは、平均的なウクライナ人がもらっている分を除いて10万円ほど。月給の90%を慈善事業に寄付しているのだ。

クレジットカードや銀行口座も持たず、個人資産は、約18万円のフォルクスワーゲン・ビートルズ1台のみ。2014年現在の価値は約32万円で、アラブの富豪が約1億1600万円で買い取ると申し出たが「友人から貰った物だから、売れば友達を傷つけることになる」と断わったという。

公務の合間にトラクターで畑仕事と養鶏をしている。

まるで、やさしい村長さんか、隣のおじいちゃんという感じの大統領らしからぬ大統領。


しかし、これまでの生涯は、壮絶だ。

ムヒカ大統領は、1935年に首都モンテビデオに貧しい移民の子として生まれ、5歳で父親が亡くなり、家畜の世話や花売りなどで生計を支えてきた。

1960年代に極左ゲリラ組織ツパマロスの一員となり、ゲリラ活動にも参加し、4回に渡り逮捕・投獄された。1972年には警官から6発の銃弾を受け、逮捕されてから、軍事政権が崩壊するまでの14年間獄中に収監され、軍事政権側の人質として扱われていた。そのうち2年以上は、井戸の底に閉じ込められていたという。

1985年に立憲君主制が復活した後は、左派政党を結成し、1995年の下院議員選挙に初当選し、2005年に農牧水産相として初入閣し、2009年11月には大統領選挙に立候補して当選し、2010年3月から第40代大統領となった。

一昨年12月の「共同通信」のインタビューでムヒカ大統領は、「生きていられるだけで人生は素晴らしいじゃないか」と述べ「刑務所で人生を学んだ。耐えることを覚えた」と満面の笑みで語ったという。

▲ホームへ戻る

この記事のタグ

サイト内関連記事

★ハチドリの ひとしずく
⇒トップの比較サイトへ戻る Live video ......
★「諸行無常」・平家物語・「いろは」歌
⇒トップの比較サイトへ戻る「諸行無常・しょぎょうむじょう」。すべては移り変わり、......
★自然保護の論理Link
●自然保護の論理・考え方と進め方  私たちが失ったもの、それは自然です。それはお......
★女性運動・母系社会Link
●世界中のライブ中継・ユーストリューム・ustream  Ustreamは、24......
★チャップリンの遺言(ゆいごん)
⇒トップの比較サイトへ戻る ↓チャップリンが、「自由の国アメリカ」を追放されるこ......
★老子(ろうし)の遺言
 老子(ろうし)は、古代中国の思想家であり、道教創案の中心人物。「老子」の呼び......
★ 「般若心経」(はんにゃしんぎょう)新訳
⇒▲トップの比較サイトへ戻る 超スゲェ楽になれる方法を知りたいか? 誰でも幸せに......
★青春不敗(韓流ドラマ)より
⇒▲トップへ戻る 青春よ 耕した土と 蒔いた種がある 青春には ひたすら待つこと......
★イラク戦争に行ったアメリカ兵の告発!
▲ホームへ戻るイラク戦争に行ったアメリカ兵の告発! 「本当の敵はアメリカ国内にい......
★Ende`s Last Will エンデの遺言
...
★リオサミット「伝説のスピーチ」
1992年6月。ブラジル、リオ・デ・ジャネイロでの「環境と開発に関する国連会議......
★レイチェル・カーソン・沈黙の春
▲ホームへ戻る レイチェル・カーソン(Rachel Louise Carson、......
★貧しい家庭
「大富豪が自分の子どもを、貧しい農村の家庭に送ったらどうなったか」という、有名な......
★メルケル独首相の講演文
Q 表現の自由にメルケル首相は関心を持っていると思います。言論の自由が政府にとっ......
★愛の生物学・人が恋する理由
ヘレン・フィッシャーHelen Fisher氏が語る「人が恋する理由」⇒▲トッ......
★グローバル・シチズン(Global Citizen 地球市民)の覚醒
▲ホームへ戻る「グローバル・シチズン(Global Citizen 地球市民)」......
★出生届・死亡届&奴隷設定
▲ホームへ戻る あなたは何者なのか? あなたは、ご存知でしたか? あなたは、両親......

▲このページのトップへ

HOME

携帯版のQRコード

愛のルーツ・Roots生命の根源は女。母系社会をめざせ!:携帯版

携帯サイトは3キャリア対応です。

当サイトは携帯でもご覧頂けます。
携帯版サイトURL:
http://1-az.com/mt/sexual/m/
上のQRコードから読み取るか、URLをケータイに送信してアクセスしてください。